蛍は驚いて男の顔を見た
中性的な顔立ちでよく見ると体が青白くかすかに透けているように見えた
改めて蛍は体がゾッとした
それと同時に体の神経が全て凍りついたかのように動かなくなった
「金縛りだね?!大丈夫?口は動く?」
男は落ちつかせるように蛍に尋ねた
「な、…なんとか、でも体が動かないんだ」
「だろうね、生身の人間がこんな死者のカタマリの中にいて平気な訳ないから、でも困ったね、この式は特別な式で現世で結ばれなかった男女があの世に行く前に式を挙げてからその他の死者達と行こうと言う大きな式なんだよ、僕はただ見学しに来ただけなんだけどね」
「もうあの世行ったり来たりしてるし、既に死んでるし」と男は付け足した


