ルイの全てを見通した澄んだ瞳を、イアンはそっと伏せた。 「もう一度言うよ。メルディとシェーダは、同盟国だ」 繰り返されたイアンの言葉。 ルイは小さく唇を噛む。 「……仰りたいことの意味がわかりません」 ルイは弱々しく首を振りながら、俯いた。 イアンの言葉を素直に受け入れてしまったら、ルイは今にでも走りだしてしまいたくなる。 もう一つの幸せに、手を伸ばしてしまう。 ルイは、右手の拳に左手を重ねた。 動揺に震える拳を、押し殺すために。