院長先生が殺され、孤児院がやっていくことは不可能となった。
ルイともう一人の年長者はすでに十五歳となっていたため、一人で生きていくことも出来る。
だが、孤児院の中では二人以外はまだ幼い者が多く、ほとんどが五、六歳であった。
まだ保護が必要な子供たちを守りながら生きていくことなど、二人には不可能であった。
だからといって、孤児院を去ることは出来ない。
彼女たちには行き先が、ない。
「その時、イアン様が救ってくださいました」
ルイが顔を上げる。
それに応じて、アデルも押し当てていた額を離した。
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