それからというもの。 明らかに淡島さんの態度が変わった。 「夜食、作った。」 私の部屋に入って来ることはさすがにないけれど、私がたまに夜遅くまで勉強していると部屋まで運んでドアの横に置いてくれる。 最初は驚いて固まってしまったけれど…今はそんな淡島さんの優しさにくすぐったさを感じている。 しかしながら、私は次の日に一言お礼を言うしか出来ないことに心苦しさを感じてもいる。 ……こんな気持ち初めてかもしれない。