「瑠稀ちゃん、お兄さん、こんな感じでいいかい?」 やがて、女性が声を上げて2人を呼ぶ。 床に散らばっている髪から視線を上げ、寄ってきた2人を見上げる。 「かわいいー!うん、完璧!」 「似合ってるよ。潤佳ちゃんはこんな感じで大丈夫?」 莉央兄にそう言われ、鏡に目を遣る。 最後に自分の顔をまともに見たのはいつだっただろう。 ……小学校低学年くらいだった気がする。 相変わらず目つきの悪い目をしている。 睨んでいるつもりはないが、傍からはそう見えるらしい。