初恋はレンタル彼氏

いつになく、優しい口調の愛梨。



「あ、ありがとう…」

『ううん、気にしないで』



心からホッとしている私。

このことがずっと心にひっかかっていたから、玲と学校で話すだけでちょっと罪悪感があったから。






『でもすごいねえ…』




「え、なにが?」

『体育祭の副団長に選ばれるなんてさ。莉緒ってば、人気者だねた』

「いやいや…そんなこと(汗)」



全くをもってありません!





『莉緒は、応援団やるの初めて?』

「あーううん。中学の時もやったよ!本当は副団長に選ばれたんだけど、私レーダーには向いてないから、どーしてもできないっ!って言って他の子に代わってもらったんだ(笑)」

『ああ…そんなこともあったね』

「・・・・・!!!」



・・・・。


いま…なんて?





『あーごめんごめん。こっちのことだから気にしないでー』

「・・・・」