初恋はレンタル彼氏

「なんで私の携帯番号知ってんの…?」


愛梨には教えてないはず…



『ああ…前に玲に聞いたの。』

「……!・・そう…」



玲に…か。


玲と愛梨が一緒にいるところを想像するだけで、胸が痛い。





『どお?応援団頑張ってる?』




他人事のような口調で言う愛梨。





「愛梨…最近学校休んでるけどどうしたの?」

『…ハハ、ごめんね。最近体育祭の練習ばかりでしょ?あたし運動苦手だから、学校行く気しなくてさ。先生に「体調不良」って嘘ついたら、「出席日数足りてればいい」ってゆうから、体育祭終わるまで休ませてもらうよ』

「そう…」


それを聞いて、少し安心している自分がいた。





「でね、愛梨。私…副団長になっちゃっからさ…学校で玲と…」

『わかってるよ。あたしもそのことで、莉緒に電話したの』

「え…」

『玲も団長になっちゃったんだから、嫌でも学校でしゃべることになるし…関わるのは当たり前だから。学校で絡むなってゆうのは、難しいよね』

「…うん」

『だからあの条件はなしにしてあげる』