初恋はレンタル彼氏

また…

胸が痛いよ…















「送ってくれてありがとう…」


私の家のマンションの前まで送ってくれた玲に、お礼を言う私。




「もう遅いしな。今日親は?」

「今日も残業だから、夕飯いらないって」

「なんだ…じゃあ俺んちで、飯食ってけば良かったのに。姉貴たちが、お前に会いたがってたし」

「本当?うれしいな。でも今日は帰るよ。お姉さんたちによろしくね」

「わかった。また明日」

「うん…バイバイ」


玲は私に背を向けて歩いて行く。

玲の背中を、ぼんやりとみる私…





「あ…忘れた」


!?



そう言ってくるっと振り返り、私に近づいてくる玲。






「忘れたってなっ……っ!」