初恋はレンタル彼氏

「話してみると全然がっついてないし…むしろ純粋じゃんお前……俺、そうゆうのますます燃えるんだよね」

「…“そうゆうの”って?」


どうゆうのですか…?





「俺色に染めたいってこと」


!!!

意地悪そうな顔をして、かすかに微笑む玲。

天使のような悪魔の笑顔とは…まさにこのことだ。




これは本気で言ってるの…?

違うよね…


全部…嘘なんだよね?

真に受けたら…バカだよね…





「あ…ここでいいよ」


私の家のマンションのすぐ近くの角に来たとき…私は立ち止まって、玲にそう言った。





「大丈夫か?」

「平気だよ!もうそこだから…」

「そっか…」

「送ってくれてありがとう。また明日ね」

「・・・」

「?」


!!

すると玲は、いきなり私に抱きつき、私にキスしようとした。

とっさに私は、顔をそむけてしまう…