初恋はレンタル彼氏

ぽん




後ろから、誰かに軽く頭を叩かれる。

振り返ると…




「玲…」

「帰るぞ」

「…うん」


今日初めて交わす言葉。

なんだか落ち着く…



私は、玲と肩を並べて下駄箱で靴を履き替え、特に何も話をすることもなく、ややゆっくりめに歩く。



「今日…」




そんな沈黙を破ったのは、玲だった。




「今日行きたいとこ決めた?」

「あ!」


わ、忘れてた!

今日の夜…玲と約束してたんだっけ!





「ま…まだ決まってなくて・・」


忘れてたのに…

とっさに嘘をつく私(汗)