初恋はレンタル彼氏

「やだも~」


愛梨と玲が楽しそうに、二人で教室に入ってくる。


手元を見ると…二人は指を絡ませて、手をつないでいた…

思わず二人から目をそらす…



見たくない。

それが正直な私の気持ち。





「あ…莉緒!」


……!

後ろから聞こえてくる、愛梨が私の存在に気づいた声。



嫌だ…

来なくていいから…




「莉緒ーどうしたの?昨日休んだでしょ?」


玲と別れ、愛梨だけが私の席に来る。




「…ちょっと・・体調悪くて」

「マジで?大丈夫?」

「うん…もう平気」


無理矢理、笑顔をつくる。





「ってゆうか聞いて~玲ってばさ~…」




玲…