涙は不思議と止まった。

私はまるで幽霊にでもなったかのように、空っぽになった脱け殻のからだと共に、

気がつくと屋上に来ていた。





もう夏…

外にいるのは、少し暑くて辛い。


でも私の居場所は、学校にはない。

暑くても寒くても、教室にいちゃいけないんだ。





「くっ……」


今更ながら涙がこぼれる。




愛梨にされたことよりも…



なによりも、

玲に裏切られたのはやっぱりショックだった。



未夢も同じ。




未夢は、少しだけ心を許せる友達だと思ってたから…

もう少し経ったら…玲と私の本当の関係を話そうと思ってた…




玲と…

私の関係…