初恋はレンタル彼氏

玲は何も言わず、靴を履き終えると、クルッとこっちを向く。

そして…




「んっ…」



玲は昨日みたいに、私に軽いキスをした。




「また突飛ばされたら嫌だから行くわ…」

「なっ…!」

「じゃあな」


カシャン…


玲はそう言って、帰ってしまった。





なにも言ってくれなかった…

その代わり…またキスされた……



唇を指で触り…

キスの感覚を思い出す…



またキスしちゃた…

正しくはされたんだけど・・・




私はしばらくその場に立ち尽くし、玄関のドアをぼんやりと眺めていた・・













翌日