初恋はレンタル彼氏

返事をすると、お母さんは私をじーっと見てくる。




「…?なに?」

「あんたを産んでよかったわ。」

「…!」


なに急に!




「お母さん…若くして莉緒がお腹にできたから……正直産もうか迷ったけど、今となってはあの時産んでよかった。産んでなかったら、こんなふうに朝からしゃべってないもんね」

「お母さん…」

「あんたを産んだことは後悔してないけど、結婚したことは間違いねっ!あんなバカ男となんで結婚しちゃったのかしら!」

「またお父さんの愚直(汗)」



いつもより早く起きた私たち親子は、いつもよりもたくさんおしゃべりした。