初恋はレンタル彼氏

「必然的に…お前といる時間が増えそうだな」


ドキッ



玲はそう言って、フッと笑った。



ヤバい。

今、かなりときめいちゃった!


気持ちを落ち着かせるために、自分に入れたお茶をぐびぐび飲む。





「てゆうか忘れてた。いただきます」


さっき出したお茶を、ぐびっと飲む玲。




「…お前メシ作ってたの?」


キッチンをチラッと見る玲。



「あ、うん。うちのお母さん、仕事が忙しいから…夕飯はいつも私が作るんだ」

「ふーん…お前一人っ子?」

「うん。漆原く…じゃない。れ、玲は?」


”玲“って呼ぶことにまだ慣れていないせいか、どもってしまった。

そんな私を見て、玲はぷっと笑う。





「…俺は姉と弟がいる」

「へえ」


きっと美人なお姉さんと、イケメンの弟くんなんだろうな…