初恋はレンタル彼氏

「愛梨に言ってさ~こんな変なこともうやめ…」

「そうじゃねえよ」


え…違うの?





「一応、学校意外では付き合ってるわけだから…お前と色々話しとこうと思ってさ」

「私と…?」

「うん。俺今んとこ、お前の名前と、連絡先と家くらいしか知らないし…」

「…そういえばそうだね」


私も漆原くんのこと、まだそんなに知らないや…





「あ。ってゆうか、なんで家の住所わかったの?」


クラスの女子には、家の住所教えてる子はいないはず。




「湯原(ゆはら)に聞いた」

「先生に?」


湯原とは、うちの担任の先生。




「お前の見舞いに行くって言ったら、教えてくれた」

「そうだったんだ…」


謎が解けたよ。




「あと…」

「?」

「”漆原くん“て呼ぶのやめろよ」

「え…」