初恋はレンタル彼氏

『・・・』

「・・・」


どーしよー。

沈黙が気まずいよ…




『10分後…』

「!」

『お前んち行くから』

「え?ちょっ…」


プツン

ツーツー…



電話が切れた。

私はしばし放心状態…でもすぐに正気に戻る。




ヤバいっ

漆原くんが来る!?


慌てて自分の部屋へ行き、部屋着から私服に着替える。

そして化粧を素早く直し、髪を調えた。



まだ10分たってないよね?

どーしよー

ちゃんと化粧するんだった!



ピンポーン



来た!



家のチャイムが鳴り、散乱したメイク道具をそのまま放置して、ダッシュで玄関ふ向かう。