それから家のマンションまで、玲と私は一言も口を開かなかった…








「送ってくれてありがとう。しかも家の前まで…」


沈黙のままマンションの前に着き、気まずい雰囲気を破るように私から話しかけた。




「いや…大丈夫」

「うん…」


ちょうと怖い顔してる玲…

私なんかマズイこと言っちゃったかな。




「莉緒…」

「ん…?」


真剣な顔して、私を見つめる玲。




「…これから先・・絶対ひとりになるな」

「え……?」

「学校と帰り道は少なくとも俺がいるけど…プライベートてまは絶対ひとりにはなるな」

「ど…どうして?」

「・・・」


黙ってしまう玲。




「とにかく…ひとりにはならないって約束して」

「う、ん…」

「じゃあ…明日の朝、迎えに来るから」

「…わかった」



玲はそう言って、私に軽くキスをして帰って行った。