初恋はレンタル彼氏

トン




突然、後ろから誰かに肩を叩かれた。

振り替えると…




!!!!!!!!



「よお」

「う、漆原くん!?」


私の肩を叩いたのは、漆原くんだった。


背筋がピーンと張り、胸がドキッと高鳴る。



漆原くんと話すの初めて。

どーしよー!緊張する~~





「とりあえず…出ようか」

「えっ…」


教室の外を指差す漆原くん。



「あっ、は、はいっ」


慌ててかばんに荷物を詰め込み、私は漆原くんと教室をあとにした。




愛梨ってば…本気!?

本気で漆原くんを、私にレンタルさせようとしてるわけ!?


歩きながら、心の中でぶつぶつと連呼する。



文句言ってやりたいけど、愛梨のメアド知らないし…