初恋はレンタル彼氏

「ねえ…」

「あ?」


ブランコを漕ぎながら、玲に話しかける私。




「吉田くんてさ…彼女とかいる?」

「は?和(かず)?」


玲は吉田くんのことを、たまに“和”と呼ぶ。




「そう!ねえ、いる?」


ひょいとブランコを降りて、玲に近づく私。




「…いないんじゃね?」

「ふーん…」

「なんで?」

「畑田さんわかる?」

「…顔くらいは」

「畑田さんがね、吉田くんのこと好きなんだって。協力してって頼まれちゃった」

「…なんだ。そうゆうことか」


急に興味なさそうな顔をする玲。




「私じゃないよ。畑田さんだからね」

「なんだその言い方。俺に嫉妬して欲しかったのか?」

「え゛…」


一瞬固まったが…

すぐに「違うよっ!」と、全力で否定する。



でも、玲の言ったことは当たっていた。

私…少し玲に嫉妬して欲しかったんだ。


吉田くんの話をして、もし玲がヤキモチ妬いたら…私のこと好きなんだって思いたかった。