初恋はレンタル彼氏

てっきり別れを切り出されるのかと思っていた私は、玲の意味不明な言葉に拍子抜けしてしまった。


でもつまり…玲の言いたいとは…

レンタル中はあくまでも私は玲の彼女なわけだから、好きという感情です。ということだよね。


”形はね”


また誰かにそう言われた気がした。




その誰かと言うのは、他の誰でもない。


私の中にいる『愛梨』だ。








「お前…手冷たいな」




私の手をさわりながら言う玲。





「…そお?」

「うん、冷たい。雨で冷えたんだな」

「玲は温かいね…」

「お前、冷え性?」

「うーん…どうか……な」


すると、突然…玲に抱き締められる。

玲の腕にすっぽりと埋まる私。


手だけじゃない。

玲の胸も温かい。






「莉緒…俺を信じて」