初恋はレンタル彼氏

だって…



「…莉緒?」


そんな私に気づいたのか、玲は私の顔を覗く。





「……くせに」

「え?」

「私なんか、本当は好きじゃないくせに!」

「!」


勢いに任せて言ってしまった…

だけどそれは勢いだけではなく、私の本心。




「・・・・」

「・・・・」


沈黙が苦しい…

部屋が静まり返り過ぎて、外で降っている雨の音がうるさいくらい聞こえる。



バカみたい。

こんなこと言われたって…玲は困るだけなのに…


こんなこと言うくらいなら、最初から”レンタル"なんてしなきゃ良かったんだ。

断ることなんていくらだってできたはず。


そもそも、そんなこと言うなら

なんで今私はここにいるんだろう…



割りきった理由で付き合っているなら、玲の部屋にきてこんなこと言うのはおかしい。


”まるで玲の彼女気取り"



誰かにそう言われた気がした。