初恋はレンタル彼氏

「きゃっ」


とうとう降りだした本格的な雨。

しかも、どしゃ降りの雨だ…




「玲っ大丈夫!?」


大粒の雨を顔や体に浴びながら、玲に話しかける。



「大丈夫。お前、ちゃんと俺につかまってろよ!」

「はーい」


もうスピードで、玲は自転車を走らせる。


こんな速いスピードの、自転車に乗るのは生まれて初めてだ。

自分ではこんな速く、自転車を漕ぐことなんてできない。


男の子って、なんでこんなに早く自転車を漕げるんだろう…

それだけで、なんかカッコいいよ。



私は雨で段々濡れていく玲の背中を見ながら、そんなことを思った…







ガチャン


数十分後

なんとか無事に玲の家に到着。


玲は自転車を止め、家の玄関を開けた…



ガチャ


「入って…」

「お邪魔します」


玲の家に来るのは2回目。

玄関でびっしょりになった靴を脱ぐ。

濡れた髪からポタポタと、しずくが落ちる…