初恋はレンタル彼氏

ちょっとショックだけどね(笑)

でも、漆原くんのこと…気になってただけで、別に本気じゃないからね。

そのうち忘れるよね。



そんなことを考えていたら、あっという間にお弁当を食べ終えた。





「ごちそうさまでした」


空になったお弁当箱をしまい、かばんに入れる。




「ねえ、莉緒」

「んー?」

「さっきの話…実現させてみない?」

「さっきの話?」


って…どの話?





「あたしの彼氏…貸してあげるよ…」

「は?」


なに言ってんの?





「あたしの彼氏を、レンタルしてみない?」

「…本気で言ってる(汗)?」

「うん」


なにこの子。

もしかして変わってる?




「仮に私が、愛梨の彼氏をレンタルしたとして…愛梨になんのメリットがあるの?」