頭に、優しい感触。 見ると彼女の頭には、黄金に輝くマリーゴールドの冠がのせられていた。 俊也は笑って、 「サイズが小さいなら冠にすればいいんだよ」 と言った。 彼女は涙を頬に伝わせて、言葉を濁らす。 「えっと・・・ あの・・・その・・・」 俊也は続けた。 「・・・お前がその花を気に入るわけだ。 マリーゴールドの花言葉知ってるか?」 彼女は首をかしげる。 「わ、わかりません」 俊也は告げた。 彼女は目から大粒の涙を流して。