浴衣に袖を通すとその肌触りがとてもよく、 高級感たっぷりな感じだ。 「これ、どうしたの?」 「私が彩と同じぐらいに着てた浴衣よ」 「えっ!?これお母さんのなの!?」 予想もしなかった返事に驚く私。 「いつか、自分に娘が出来たら着せたいなってずっとしまって置いたの」 もう何十年前に着ていたものが、 今時を経て再び光を浴びる瞬間。 「これ来てお父さんとよく夏祭りによく行ったわねぇ」 思い出に浸る母親の話を聞きながら浴衣は着々と仕上がりを見せる。