鋭い父親の目線に思わず視線が泳ぐ。 「志をしっかり持たんと何事も失敗するぞ。何でも気持ちが大事で…」 この空気は長い長い父親の自論が始まる予感だ。 「ほどほどが一番よ、あなた。彩はやる時はやる子だから」 ニッコリ笑って母親が父親を宥める。 まぁ…それならいいんだが。と顔を赤らめて咳払いする父親。 普段は亭主関白なクセに、何だかんだでお母さんには優しいんだから。 母親のフォローに感謝して、私は食卓を後にした。