ハスキーボイスで酔わせて



「帰ったら練習するからー!ごめんなさーいっ!」



父親の間をうまくくぐり抜けた私は一目散に家から走り逃げる。



「ちっ。逃げよったな…」


難なく逃げられた愛娘の後ろ姿に、
さっきまでへの字だった口元がニヤリと緩んだ。




「んもぅ、お父さんに見つかるなんて運悪過ぎだし!」


ギリギリ乗車待ちしていたバスに乗り込んで、駅に向かう私。