俺の言葉に顔を真っ赤にした彩が、
恥ずかしそうに何処でもいいです…と小さく囁く。


厳しい彩の家の門限は九時。


それまでに家へ届けないと彩が大目玉くらっちまう。


「とりあえずラブホでも行くか」

「えっ!?////」

「だって何処でもって言ったの彩だろ?」



クスクス笑いながらからかうと、
赤面したまま俯き、たちまち黙り込んでしまった姫。



「うーそだよ。とりあえずドライブでもすっか」


俺はとりあえず車を発進させ、その場から走り去る。