ハスキーボイスで酔わせて



『そんないいですよ。春樹さん今日お休みだし、そんな事…』


すぐ遠慮するのも彩の性格の一つだったな。


「俺がしてぇんだって。だから気にすんな」


半ば強引に押し切り、学校が終わったら会う約束をして会話は終了。



俺が長電話は好きじゃないってこと、
彩は知ってるから基本話は最低限。


「ん~、蕎麦うめぇ~っ」


ツルツルの喉越しに俺は舌鼓を打った。