ハスキーボイスで酔わせて



思ったことをつい口走ってしまい、もう…と彩がか細く呟く。



「学校、何時に終わる?」

『今日は部活があるんで、六時ぐらいになっちゃいます…』


残念そうに言った彩に部活じゃなぁ…と内心俺もガックリ。


まぁ青春を謳歌出来るのは十代までだからしょーがねぇか。



「じゃ、終わったら電話ちょーだい?車で近くまで迎えに行くから」


携帯を持ちながら、トロロがかった蕎麦を割り箸でまぜまぜ。