ハスキーボイスで酔わせて


ーーー…。


ベッドに寝転びながら見た先にあった新月。


真っ白な月が空に浮かび、
その光は何万光年て離れたこの場所でも明るく照らされている。


ーー♪♪♪♪


その時、薄暗い静寂した部屋に鳴り響いた携帯の着信音。


咄嗟に出た私の耳に入ってきたのは、

ずっと待ち焦がれていた春樹さんの声だった。



『久しぶり…だね』

「うん」



お互い何だか他人行儀な口ぶり。


それはたった一週間だけなのに、
何ヶ月も何年も話していないような感覚だった。


『会見見てくれた?』


その言葉に、はいと小さく返事した。



『そっちにマスコミとか来てない?迷惑かかってないか?』