ハスキーボイスで酔わせて


その日の部活を終えたのは夜七時。


春樹さんの会見を一度も見る暇もないまま、
私は家路に向かった。


何を話したんだろうと気になって仕方なかったが、
正直もう何も不安も感じていない。



春樹さんの言葉が全てだし、
私はその言葉を信じて従うだけだから…。



「ただいまー」


自宅の玄関を開けて中へ入る私。


おかえりと近くにいた母親が私に声をかけた。



「…何だか朝とは違う、スッキリとした顔してるわねぇ」


ふふふと目を細める母親。



「そ、そう?///」

「お父さん、今道場だから見るなら今ね」

「え?」