ハスキーボイスで酔わせて


あのスクープが世間に知れ渡った以上、今の関係を隠す事も今更シラを切ることも出来ないだろう。


だが、母親はあえて何も聞かず、
普段通り接してくれていたのだ。



「いや、しかしな母さん!これは武道を志す剣士として、目に余る姿…」

「今はそっとしておきましょ。そのうちいつも通りの彩に戻るわよ」

「うむ…」




止めに入った母親に思わず食いつく父親だが、
母親の一言に意図も簡単に黙りこんでしまった。



「行ってきます…」



フラフラとおぼつかない足取りで玄関に向かう私を、

二人は心配げに見送ってくれた。