ハスキーボイスで酔わせて


そして運命の一週間後ーー。



「おはよ…」

「おはよう、彩」


すっかり意気消沈した私に、母親が朝ご飯の支度をしながら声をかけてきた。



「彩!」



その時背後から図太い声。


「シャキッとせんか!シャキッとっ!!」


腰に手をあてて、眉毛を釣り上げたまま私を見下ろす父親。


「んー…」

「んー、じゃない!背筋を伸ばし胸を張って…!」

「ーーお父さん」



ガックリと肩を下ろしたまま椅子に座り、背筋を丸くしてボンヤリとご飯を食べる私。



その後ろで喝を入れようとした父親を見兼ねた母親が何気無く止めてくれる。