お酒だって飲むしすぐ苛々しやすいから、常に体調管理には気をつけていたのに…。
ーー大丈夫かな、お父さん。
私が黙って出てきちゃったせいかな。
それとも稽古中に何かあったのかな…。
色んなことを考えるだけで怖くなる。
もし倒れた原因が私だったらーー!
「…大丈夫だ、彩」
不安で不安で今にでも泣き出してしまいそうな私に、春樹さんが優しく声をかけてくれる。
「俺がついてるから」
そう言って膝の上でギュッと握った私の手をそっと上から握りしめてくれた。
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