ハスキーボイスで酔わせて



内心は隣にいるのが春樹さんだったらな…なんて。


「って今のはぜーんぶウソ」

「へ?」

「本当は彩ちゃんに会えるかなって通ったんだ」



諏訪さんはそう言って笑いながら隣に座る私の顔を覗き込んできた。


眼鏡の奥に潜む優しい眼差しと目線がぶつかる。


互いの吐息が感じられるほど顔が近く、
私は顔を真っ赤にしたまま咄嗟に目線を伏せた。



「冗談言わないで下さい…////」



俯きながら言うと、冗談なんかじゃないよとすぐに返って来る。



「気に…なってさ。彩ちゃんのこと」