ハスキーボイスで酔わせて



よくよく諏訪さんの表情を見てみると、
笑顔だけど…何だか怖い気がする。


こう…眼鏡の奥の目は笑ってないような。



言葉も落ち着いていて穏やかに聞こえるけど、裏かありそうな感じがする。



って、私の気のせいかな。



「彩…ちゃんでしたよね、お名前」

「ーーえっ!?はっはい!黒崎彩って言います!」



ボーッと考えこんでいた最中に諏訪さんが話しかけてきて、
ハッと我に返った私は咄嗟に返事を返す。



「春さんの何処が好きなんですか?」