「珍しいじゃねえか。お前が酒を飲む以外にここに顔を出すなんて。」

そういうと原田は苦笑いをこぼす。

「土方さんその言い方はねえぜ。」

「本当のことだろ?それで、どうしたんだ?」

「いやな、今日は桃の節句だろ?あいつらになにかしてやれねえかなって思ってな。」

「ふっ。お前も随分と丸くなったもんだな。」

「え?俺そんなに太ったか?」

「ばーか。体系じゃねえよ。内面の方だ。」

そういうと原田は苦笑いをこぼす。

「そうか?」

「ああ。昔のお前ならそんなことは考えねえだろうよ。いいところ遊郭に行って騒いで終わりってとこじゃねえか。」

「まあな。」

「それほど、あいつの存在はお前にとって大きいのか?」

すると原田は少し遠くを見るような瞳をする。

「ああ。俺はもう、あいつなしじゃこの先生きていけねえな。土方さんだってそうだろう?」

「ああ。」

即答すると原田は楽しそうな笑い声をあげる。