「じゃあ歳。この作戦でいこう。」

「ああ。」

俺は近藤さんの案に頷く。

近々戦争が起こる。

俺ら、新選組も上の命令で参加することになった。

「私は、この戦い反対です・・・・」

沙織が渋い顔で見つめる。

今は幹部以上の役職同士で話し合っている。

沙織はこの新撰組の名づけ親であるとともに育ての親であるからここに参加している。

「しかし、これは上の命令なのですよ?」

山南さんが諭すように苦笑いをこぼす。

「でも今の新撰組が参加しても戦力外なのではないのですか!?」

沙織のいうことはもっともだった。

今新撰組では情けねえ話だが腹を痛める風が流行っている。

動ける隊士・幹部には限りがあった。

「それでも参加するしかないのだよ。沙織君。」

「なら私が上に掛け合います!!」

確かに沙織は上にも顔が利く。

だけど山南さんが珍しく語尾を強めて声を発する。

「我々は武士なのですよ。女のあなたにはわからないかもしれませんがね。」

「っ!」

その言葉に沙織の瞳に怒りがともる。