「さあ、ついたぞ。」

そう言って俺はそっと蝶を下す。

「うわあ!すごい星がきれいですね!!土方さん!!」

「ああ、そうだな。」

だが俺にとっては星の光に包まれた蝶のほうがよほど綺麗に見えた。

「もうすぐ流星群がはじまるんですね。」

嬉しさをにじませた声を発する蝶。

そしてしきりに空を見た後俺のほうに向かって小走りをする。

そして俺に思いっきり抱きつく。

「うわっ!!」

とっさに蝶の体を抱きとめる。

そして後ろに倒れそうになるがなんとかその場に踏みとどまる。

「ったく、また転びそうになったのか?」

「違いますよ。恥ずかしいから思いっきり抱きついたんです。」

俺の胸に顔を埋めたまま声をはっする蝶。」

「普通に抱きつけよ。」

苦笑いをこぼしつつも俺は蝶の髪をなでる。