「ああ、疲れた・・・・・」

ここ連日徹夜で仕事したせいで俺の体は鉛のように重たい。

布団を敷こうと思ったがそんな気力もなく、俺は傍で倒れるように眠りについた。

どれくらい眠っていたのだろうか?

少しずつ意識が覚めるのがわかるがまだこの心地よい微睡みの中にいたいと思い目を閉じている。

するとからりと障子があく音がする。

「あれ、土方さん?」

驚いたような蝶の声が聞こえる。

声だけでどんな表情をしているのか想像がつく。

「寝ているんですか?」

そっと俺の側に座り込む。

ほのかに蝶が淹れたお茶のにおいが漂う。