蝶「え?土方さん?」

俺は力なく蝶の肩に顔をうずめる。

土「お前が死んじまうんじゃないかと思った。」

蝶「心配かけてごめんね?」

土「頼むから二度と俺にこんな思いさせるんじゃねえぞ?」

蝶は俺をぎゅっと抱きしめる。

蝶「うん。約束する。だから、土方さんもいなくなったらやだよ?」

土「ああ。」

俺は強く抱きしめ返す。

俺らはもうお互いがなしでは生きられない。

その事実を強く自覚した。

きっと蝶も同じだろう。

死が俺らを分かつその時まで

いったいどれくらいの思い出を作れるのだろうか?

そんなことを頭の片隅で考えながら俺らは抱き合っていた。