土「どこで告げるんだ?」

すると原田は少し照れくさそうに微笑む。

原「土方さんと同じところで俺の思いを告げようと思ってな。俺らにとってもあの桜の木は俺と沙織の出会いの場所でもあるからな。」

土「ああ。そうだな。」

蝶「ふふ。そろそろお時間ですね。」

蝶がそう告げて立ち上がる。

蝶「では、沙織とあの桜の木の下でまってますね。」

そう言って楽しそうに出て行った。

原「なあ土方さん。」

土「なんだ?」

原「怖く、なかったか?」

不意につぶやかれた言葉に俺は顔を上げる。