「凛…?」 「……姉さん。」 目が開くと白い天井が見えた。 教室じゃない。 自分の部屋だった。 私、いつ移動したんだっけ…? 姉さんの顔を見ると 安心したように溜め息をついていた。 「起きたのね、いま母さん呼んでくるから。」 「…姉さん」 すぐに立ち上がって出て行こうとする姉さんを呼びとめた。 ゆっくりと体を起こす。 「どうしたの?何か飲む?」 「ううん、違うの。」 「何でも言っていいのよ?」 「うん」