~魔法国物語~―全ての始まり―



「だっ……誰だ…!!!!!」

ライアさっと身構えるようにしてドアの方を見る。
が、その身構えもすぐに解けた。

ドアの前には城の使用人の服を着た、ライア専属の使用人キランだった。

「姫様!!起きていらっしゃったのですね!!!!」

キランは息を荒くしながら
ライアに近づく。

キランはいつもはとても優しく、笑顔を絶やさない使用人で、ライアにはすごくなつかれていた。

(そんなキランが…こんなにも乱れて荒々しい態度だなんて……何かあった…………?)

なんとなく嫌な予感を感じ取ってまずは落ち着かせようとライアはキランになだめる声でいった。

「キラン。なにがあったの?落ち着…「姫様!!!!大事態が起きてしまわれました……!」

ライアの言葉を遮って、キランは顔を真っ青にしながら言った。

「大事態………?」

首をかしげるライアの腕を掴みキランはライアを引っ張るように部屋の外へ引きずり出した。

「キ……キラン…!!腕いたい!!」

その言葉にハッとしたキランはゆっくりと腕を離した。
そして申し訳なさそうに謝る。