「大変だ!!―――…………!」

「魔王様!!!このような事態にどこへ行かれて―――……!」

城がいつも以上に騒がしく
使用人がバタバタと走り回る音にライアは目が覚めた。

「ん~~……もう…何なの………?この騒ぎは………」

ゆっくりと起き上がりながら
伸びをし呟く。

いつもの城はこんなにも騒がしくなどない。それが今日はこんなにも騒がしいのは……

「………何か祝い事…?」

ポツリと呟けばいきなり部屋のドアをノックもなしに誰かが勢いよく開けてきた。