それでも睨み続けるライアを
クロドルアは優しく微笑みながら近づき優しく頭を撫でる。

「ライア…わかったからもう服は破らないでくれ…。お前の気持ちは十分わかったから…」

「……お父様……」

ゆっくりとライアから力が抜ける。それに気づいたクロドルアは魔法を解く。

「けれど今はとても平和なんだ…この世界も…魔法世界も…。ちゃんと魔法世界へと通じる門も強力な封印で閉じられ門兵だってついている…お前もそれはわかってるだろう?だから今は女の子らしい楽しい遊びをしてくれ…」

語りかけるようにクロドルアは囁き愛する娘を抱き締める。

「…………はい…。うん…」

抱き締められたライアは
静かに頷き父親に抱きついた。