突然、クスクスと笑いだした雅也。
「何が可笑しい?」
修二さんが、雅也に言った。
「兄貴がこれほど愛せる女は、
すみれだけなんだな」
「そうだ」
「今の気持ち、忘れんなよ?」
「・・・え?」
「生きていけないほど愛した女泣かせたら、
絶対奪うからな?」
私の手を離した雅也。
「・・・雅也さん」
「実に愉快。
初めて兄貴に勝った気がする。
すみれ、まだ祝福できないけど、
幸せになれよ?」
「何が可笑しい?」
修二さんが、雅也に言った。
「兄貴がこれほど愛せる女は、
すみれだけなんだな」
「そうだ」
「今の気持ち、忘れんなよ?」
「・・・え?」
「生きていけないほど愛した女泣かせたら、
絶対奪うからな?」
私の手を離した雅也。
「・・・雅也さん」
「実に愉快。
初めて兄貴に勝った気がする。
すみれ、まだ祝福できないけど、
幸せになれよ?」

