ヤンキー王子とラブレッスン②【完】

やだ……。


急に泣いたら……。


五十嵐くんに、変に……思われるよね?


もっと……今以上に、誤解されちゃう。


だから、五十嵐くんにはわからないように、ポケットからハンカチを取り出したつもりだった。


でも……。


「なに、泣いてんだよ」


五十嵐くんは、ソファの背に手をついて、あたしの顔をのぞきこんだ。